後立山(長野) 天狗岳(1940m) 2017年3月25日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:49 大谷原−−5:59 大ゴ沢−−6:16 取水堰−−6:44 尾根取付−−8:38 1800m峰−−9:18 市村界尾根−−9:22 1930m峰−−9:43 天狗岳(休憩) 11:00−−11:17 1930m峰−−11:34 1800m峰−−11:43 1690m肩−−12:13 1524m峰−−12:45 1300m峰−−13:04 林道−−13:17 大谷原

場所長野県大町市/北安曇郡白馬村
年月日2017年3月25日 日帰り
天候
山行種類残雪期の山
交通手段マイカー
駐車場大谷原付近に駐車
登山道の有無無し
籔の有無積雪のため皆無
危険個所の有無尾根取り付きのみ痩せて急峻
山頂の展望残雪期は360度の大展望
GPSトラックログ
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コメントロープウェイは使わずに大谷原から往復。工事のためか大谷原まで除雪されていた。さらに大ゴ沢の取水堰までスノーモービルの轍で楽ができた。予想通り新雪ラッセルだったが南向きの尾根なので先週の五輪山よりかなりマシだった。展望は文句なし! 今年最高の残雪の山になりそうな光景だった


1930m峰から見た天狗岳。トレースは私が往復で付けたもの


大谷原入口。ゲートではなく簡易車止め 大谷原手前に駐車
大谷原。駐車可能な広さに除雪されている 大谷原から見た赤岩尾根
西俣出合まで除雪されてたりして 未除雪の東の林道へ入る
つぼ足トレースあり スノーモービルトレースに合流
林道分岐は右へ。どちらもスノーモービルトレースあり 気温は-10℃。この時期にしては冷えている
巨大堰堤は巻かずに隙間を通過 取水堰
取水堰は工事中 スノーモービルは取水堰まで
スノーブリッジで沢を渡る 最初の堰堤は右岸を巻いた
次の堰堤は左岸を巻いた その次の堰堤も左岸を巻いた
カモシカの食事跡 ここが往路の尾根取り付き
出だしは痩せて急傾斜。つぼ足でちょうどいい このくらい潜る
尾根が広がったらスノーシューへ スノーシューでもこれだけ跡が残る
カモシカの足跡 標高1440m
標高1580m 標高1630m
標高1690m肩直下。角が丸まった雪庇を越える 標高1690m肩
標高1750m 高度が上がると新雪ラッセルが徐々にきつくなる
標高1780m 1800m峰から見た市村界稜線
相変わらずラッセルがきつい。スノーシューでなかったら・・・ 標高1830m。広大な斜面を登る
カモシカのお昼寝跡 三角点峰は西に巻いて市村界稜線へ
振り返れば自分のトレース 1930m峰から見た天狗岳。ここより低く見える
1930m峰の下りは一番雪が深かった 新雪が飛ばされた上にはスキーとスノーシュー跡
天狗岳直下から見た1930m峰と三角点峰 天狗岳山頂。巨大雪庇の上
天狗岳から見た後立山
既に雪庇には見えないクラックが入って腰まで落ちた 1930m峰の登り返し。自分のトレースで大助かり
1930m峰から三角点峰を見る 三角点峰から往路の尾根を下る
帰りは中央の尾根を末端まで下った 標高1690m肩で西へ進路変更
1600m地点で尾根が南へ屈曲と同時に針葉樹に変わる 標高1560m地点
1524m峰北側鞍部付近 1524m峰には赤テープあり
標高1460m付近の赤布 標高1450m付近。尾根がバラける
1393m峰北側鞍部 1393m峰は西側を巻いた
1350m峰から南にも赤布あり 標高1250m付近。檜の籔状態
標高1110m付近に電柱あり 尾根末端手前で西斜面を下った
屋根の雪がまだ凄いことになっている 林道に出た
古い橋 工事業者の車とスノーモービル
この奥が工事業者がいた駐車場がある 駐車余地


・天狗岳は後立山の五龍岳東に伸びる遠見尾根から南に派生する天狗尾根にあるピーク
・地形図では破線が描かれているが実際には登山道は無く、一般的には雪のシーズンに遠見尾根のリフト山頂駅からバックカントリースキーで入る山。無雪期の藪は凄いらしい
・リフトの運行開始時刻は遅いこと(AM8:00くらい)、上り下りとも北向きの尾根が中心で、今週中に降った新雪ラッセルが予想されたため、今回はリフトは使用せず南側から歩いてのアプローチにした
・出発点の大谷原までは予想外にも除雪されていたが、おそらく工事の関係だろう。入口には手でどかせる車止めありだがゲートは無い
・大谷原手前で除雪でできた雪壁が崩れそうな個所があり、その手前で車を止めた。大谷原まで200mくらいの場所。大谷原も除雪され駐車可能だった
・今回は赤岩尾根方面ではなく大ゴ沢方面へ東へ向かう林道へ入る。今の時期は雪に埋もれていたが足跡あり。この界隈では新雪は皆無だった
・林道が左カーブするところで大川沢の河原に除雪の壁が見えたので行ってみると、スノーモービルのトレースがある雪が積もった林道あり。橋は地形図より南にあった。
・大ゴ沢への林道分岐でスノーモービルのトレースは両方の林道に付いていた。おかげでしばらくはラッセル不要で大幅に労力削減できた
・スノーモービルは標高1130mの取水堰までだった。ここは工事中で、スノーモービルは工事関係者の通勤用と思われる
・取水堰より先は沢に沿って歩きやすいところを適当に進む。まだ雪は締まってつぼ足でOKだった
・途中で砂防堰堤が3箇所あり、最初の1個所は右岸側から、残り2箇所は左岸側から高巻きした。沢にはスノーブリッジが所々にあったが、水量は少ないので場所を選べば渡渉もできた
・目的の尾根取付は標高1260m地点。顕著な沢が左に分岐するので分かりやすい。取り付きは痩せて急峻で針葉樹に覆われて暗い尾根。特に右側は急斜面で転落注意
・急傾斜は最初だけで、傾斜が緩まると同時に尾根幅も少し広がるが植生は針葉樹で日当たりは悪いままで、雪の締まりは良くないのでスノーシューを装着
・この尾根には目印は見当たらず。カモシカの足跡は多数あった
・標高1450mで尾根幅が広がるとブナ林に変わるが、尾根幅が狭まるとまた針葉樹林へ変わる。日当たりのいいブナ林の方が雪の締まりは良い。先週の五輪山はほぼ新雪ラッセルが続いたが、今回は南向きの尾根を選んだ影響か、かなりマシだった
・標高1690mで左から太い尾根が合流し、緩やかな雪庇を登って尾根へ出た。帰りはこの尾根を下った。これ以上は今まで以上に尾根幅が広がりブナ林がメインとなる。ただし高度が上がると新雪の量も増えて雪の状態が悪くラッセルが重い場面が増えてくる
・1800m峰手前で背の高い樹林が無くなり大展望の広い稜線歩きが始まる。この先はスキー適地。無雪期は矮小な潅木藪地獄と思われる
・市村界尾根に合流する1926.8m三角点峰は西を巻いた。市村界尾根には新雪後の新しいトレースは無かったが、風で新雪が飛ばされた下には古いスキー跡と足跡が微かにあり。新雪たっぷりでいっそうラッセルが重くなる
・三角点峰北西の1930m峰は見た目では天狗岳よりも高そうに見える。ここも立ち木は無く大展望。北側斜面は雪が少なかったが雪面に突き出した木を見る限り森林限界のような様相だった。北斜面は日当たりが悪く、特にラッセルがきつかった。復路のラッセルを考えて歩幅を思い切り狭めて下った
・天狗岳への登りも雪が締まっておらずスノーシューが活躍。山頂は巨大雪庇の上で大展望。トレース皆無で遠見尾根を見てもこちらに向かう人の姿はなかった
・天狗岳まで来ると鹿島槍北峰、五龍岳は目の前。東側はガスが上がってきており北は白馬岳付近、南は大天井岳付近までしか見えなかったが、今シーズン初の大満足の大展望を満喫できた
・帰りは往路を戻り、1690m肩から南西に向かう尾根を下った。往路の尾根と同様にこちらの尾根も針葉樹に覆われた暗い尾根だが危険個所はない。こちらには数個所で目印が見られ、赤布には「RAC」と書かれたものがあった。この尾根は尾根幅が広がってルートを見失いやすい個所が2箇所あるので、下りでは要注意
・尾根末端付近はは痩せてヤバそうなので、尾根上に電柱が現れる付近で林道が見える適当な斜面で右側に下った。下った場所には気象観測小屋らしき建物あり
・帰りはスノーモービルトレースの林道を辿ってみたら、駐車地点より僅かに大谷原側で県道に出た。県道から50mくらい奥までは車両が通行できるよう除雪してあり、工事業者の車が3台ほどとスノーモービルが1台止まっていて、工事から帰ってきたスノーモービル1台がやってきた。たぶん取水堰の工事だろう

 

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